一人暮らしの時や、子どもが小さいときはアパートに住んでいた人も、子どもの成長に合わせて、戸建て(一軒家)への引越しを検討し始める人も多いのではないかと思います。
中でも、「戸建て賃貸」いわゆる「借家」は、引越しのしやすさもあり、不動産の購入に踏み切れなくても、戸建てに住めるという手軽さから、根強い人気があります。
新型コロナウィルスの流行語に広がりを見せた、テレワークという働き方も浸透してきたことを背景に、全国どこに住んでいても仕事ができるという人が、住みたい場所に戸建ての賃貸を借りて住むという人も増えてきているようです。

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今回は、借家(戸建て賃貸)を借りる時に絶対に知っておかないといけないこととは何か、ということについて解説していきます。

一つずつ見ていきましょう。
戸建て賃貸(借家)に住むメリットは?
戸建て賃貸(借家)に住むメリットを考える際に、まずは、どのような人が戸建て賃貸(借家)への引越しを検討しているか見ていきましょう。
- 子どもが室内で走ったり、飛び跳ねたりして、周りの迷惑にならないか心配
- 子どもの音に気を遣うのがしんどい
- 子どもにはのびのびと育って欲しい
- 広々とした空間で生活したい
- 庭でガーデニングがしたい
- アパートに住んでいたが、音のトラブルが多くて困っている
- 荷物が多すぎて、たくさん収納できないと困る
- 自動車を自分で洗いたい
※物件によっては該当しない場合もあります。
これらは、アパート・マンションの生活では実現しにくいため、戸建て賃貸(借家)に住むメリットといえるでしょう。
また、「転勤や転籍の可能性があり不動産の購入には踏み切れない」、「いつでも引越しできる身軽さを持ち続けたい」という考えの人も賃貸に住むメリットといえるでしょう。
物件しだいではありますが、人気の学区に引越すこともできるかも知れません。
戸建て賃貸(借家)とアパート・マンションとの違いは?
次に、戸建て賃貸(借家)とアパート・マンションの違いについて見ていきます。
前述した、戸建て賃貸(借家)に住むメリットの有無が、戸建て賃貸(借家)とアパート・マンションの大きな違いになりますが、それ以外にも大きな違いがあります。
契約内容に関しても、戸建て賃貸(借家)とアパート・マンションは全く別ものと考えてもよいでしょう。
戸建て賃貸(借家)は・・・
・物件数が圧倒的に少ない
・テレビの視聴に関する費用が入居者持ちのこともある
・庭木の剪定・草取りは入居者で行わなくてはならないこともある
・排水が浄化槽の場合、浄化槽のメンテナンスを入居者が業者に依頼しなくてはならないこともある
・管理会社が入っていないことが多く、入居後の窓口はすべて家主さんということもある
・原則近隣の住人と同じように自治会の活動を行う
・掃除が大変
※例外的に上記の内容がアパートやマンションにも該当することもあります。

なるほど。
しっかり調べて物件を選ばないといけないね。
これら、アパート・マンションとの違いを見ると分かる通り、入居者で行うことが多く、少し面倒くさいのです。
これらは、戸建て賃貸(借家)のデメリットともいえることで、戸建て賃貸(借家)はやめとけ、という人がいるのは、このような理由ではないかと思われます。
仕事や育児が忙しくて、面倒くさいことはイヤ! でも戸建て賃貸(借家)には住みたいという人は、管理会社が入っている戸建て賃貸(借家)で物件探しをしてみるのも手です。
管理会社が入っている物件は、個人でやっている家主さんが管理する場合より、入居者の負担が少ないことが多いです。
管理会社が入っているかどうかは、不動産屋さんに相談することで教えてもらえます。
戸建て賃貸(借家)と持ち家の違い
戸建て賃貸(借家)は・・・
・設備が故障した場合は原則家主さんが修理してくれる(原則自然損耗・経年劣化の場合に限る)
・固定資産税がかからない(家賃に含まれている)
・引越がしやすい
同じ戸建てでも、賃貸と持ち家では、大きな違いがあります。
設備が経年劣化や自然損耗により、故障した時の修理費は、原則家主さん持ちになることや、引越しのしやすさなどは、賃貸の場合の大きな特徴でしょう。
戸建て賃貸(借家)の注意点は
- 退去時の原状回復(借りる前の状態に戻す)ことが原則なので、工事を行う場合は都度家主さんの許可が必用
- ペットが飼えるとは限らない(室外でも不可の場合もある)
- ガーデニングができるとは限らない(畑は家主さんが使うので賃貸にしないこともある)
- 太陽光パネルが載っていても、売電収入は家主さん
- 庭木の剪定、草取りは入居者で行う
- テレビの視聴に関しての費用は入居者持ち
- 自治会に加入し、自治会の活動を行い、自治会費を支払う
- ご近所付き合いもそれなりに大切
- 子どもの落書き対策が必用(原状回復にお金がかかる)
- 入浴剤が使えないこともある
- 契約期間が短いこともある(家主さんが戻ってくるまでしか住めないなど)
ざっと、このような注意点があります。
物件によって違いがありますので、不動産屋さんに確認をしましょう。
戸建て賃貸(借家)の場合、何かあったときに大きな費用を請求されることもあり、トラブルにならないように慎重に進めて行く必用がありますので、信頼できる不動産屋さんに契約をお願いしましょう。