賃貸物件への引越しにかかる費用の相場ってご存知ですか?

え? 知らないけど・・・。
10万円から20万円くらいじゃないの?
賃貸物件への引越しにかかるお金は、一概には言えませんが、単身での引越しの場合で40万円~、家族での引越の場合で50万円~、と大きな金額となることもありますし、場合によってはさらに高額な費用がかかることもあります。

WOW!
そんなに高いの!?
- 入居時初期費用
- 引越し代
- 家具家電の購入費用
- 今の住まいの退去にかかる費用
賃貸物件への引越しにかかるお金の内訳として、入居時初期費用と引越し代、家具家電の購入費用などとなっており、入居費初期費用は家賃の約5か月分、引越し代は時期と荷物の量や距離、引越し会社によって大きな違いがありますが、単身で近距離の引越しの場合でも4~5万円、家族で遠方への引越しの場合で10万円代後半が相場と言われていますが、引越しが重なる2月から4月は、それよりも高額な場合もあります。
さらに、生活するための家具家電の購入費用や、人によっては今の住まいの退去にかかる費用が必要となります。
今回は、宅建士で元不動産営業マンの私が、大きな出費となりがちな引っ越し費用を、なるべく安くするための方法について解説していきます。

うまく行けば、相場をはるかに下回る金額で、理想的なお部屋に住むことも不可能ではありません。

引越しにかかる費用が抑えれらたら、ういたお金でお好みの家具や家電などの購入費用にあてられるかもね!
引越しにかかる費用を安くするための方法
- 「ビレッジハウス」や「UR」、「キャンペーン物件」など初期費用の安い物件を選ぶ
- サブリース物件は築20年くらいの物件を狙う
- 仲介手数料半額の不動産屋さんに相談する
- 家賃減額&フリーレントの交渉をする
- 不動産屋さんのオプションは不要であれば外す
- 引越しの時期は不動産屋さんの閑散期を狙う
- 引越し業者を使う場合は「末」と「大安」を外し、早めに動き、相見もりが鉄則
- 火災保険はネットで契約する
- 家具・家電はネットで最安値を調べてリアル店舗で購入する
- 家具・家電レンタルという手もある
- インターネットなし物件は工事料金を抑えるために工事不要のサービスを検討する
ざっとこんな感じです。一つずつ解説していきます。
「ビレッジハウス」や「UR」、「キャンペーン物件」など初期費用の安い物件を選ぶ
まずは、一般的には家賃の5ヶ月程度がかかると言われている賃貸物件の入居時初期費用を抑えるための方法から解説します。
不動産業界にいた私が常に感じていたことは、賃貸物件の初期費用は「すごく高い」ということです。
なぜ、賃貸物件の初期費用がすごく高いかというと、純粋に賃貸物件を借りるための対価として支払う金額以外に、不動産屋さんや管理会社などの利益となる金額が上乗せされているからなのです。
全国に不動産屋さんがたくさんあって、たくさんの従業員がいることを見れば、おのずと理解できるでしょう。

なるほど・・・。
私がかつて勤務していた不動産屋さんは、単身用の賃貸物件で、一番安い物件でも20万円弱という初期費用が必要でした。
お客さまより、初期費用が10万円代前半くらいまでで入居可能な物件の紹介をご依頼いただくこともありましたが、「残念ながらありません」とお断りしたことも多々ありました。
しかし、「ビレッジハウス」や「UR」に関しては、不動産屋さん(仲介業者)を通さずに直接契約が可能ととなっており、仲介手数料が原則不要となっています。
つまり、仲介手数料の一般的な相場である、家賃の0.55ヶ月分~家賃の1.1ヶ月分がいらないということです。
また、不動産屋さんを挟まないので、その他の余計なコストをさほど上乗せする必要もなく、合理的な価格設定が実現できるのです。
直接契約が可能ということは、不動産屋さんや管理会社を儲けさせる必要がないので、不要なコストをできるだけ削って入居したい場合は、これらの物件を検討してもよいでしょう。
※不動産屋さんを間に入れると、不動産屋さんの仲介手数料や余計な費用を乗せて請求される場合があるので、必ず直接「ビレッジハウス」や「UR」のホームページから相談の依頼をしましょう。
「ビレッジハウス」は下記の公式サイトだと仲介会社を間に入れずに済むので原則、仲介手数料が不要になります。
「UR」の公式はこちら
「ビレッジハウス」や「UR」は物件が限られているので、まずは希望するエリアに物件があるのか、ということから調べてみましょう。
希望するエリアに物件がない場合や、要望に近い物件がない場合は、通常通り不動産屋さんにお部屋探しの依頼をしてみても良いでしょう。
ただし、初期費用が安い物件を探す場合は、「初期費用を安くしたいので、なるべく安く入居できる物件を探して欲しい」と担当者に伝えましょう。
そうすると、不動産屋さんだけが知っている、入居費用が安くなるキャンペーンを行っている物件を紹介してくれることもあります。
また、不動産屋さんごとに取り扱っている物件が異なりますので、何社か訪問しましょう。
サブリース物件は築20年くらいの物件を狙う
「ビレッジハウス」や「UR」の物件が、希望するエリアに物件がない場合や、要望に近い物件がない場合は、その他の物件で検討することになります。
その場合、不動産屋さんから、サブリース物件を紹介されることが多いです。
サブリース物件というのは、「DKセレクト」「シャーメゾン」「D-room」などの大手管理会社による借り上げ物件で、簡単にいうとネームバリューのある賃貸物件のことです。
ネームバリューがあるだけあって、賃貸物件としてのレベルは高いので、安心して住むことができます。
ただし、築年数が新しい物件は、家賃も軒並み高い設定となっております。
サブリース物件でコスパを求める場合は、築20年くらいの物件が狙い目です。
築20年くらいの物件は、築年数だけ見ると少し古く感じますが、サブリース物件の場合、リフォームをしっかりと行い、設備類の見直しが入る年代ですので、コスパが優れいている物件が多いです。
仲介手数料半額の不動産屋さんに相談する
不動産屋さんを何社か訪問するメリットは、色々な物件を紹介してもらえること以外にもう一つあります。
それは、不動産屋さんに契約時に支払う、仲介手数料の金額が、不動産屋さんによって異なる可能性があるため、仲介手数料の安い不動産屋さんがどこなのか分かるということです。
インターネットで検索すると、どの不動産屋さんの仲介手数料が安いかある程度わかりますが、仲介手数料の減額交渉を受けてくれる不動産屋さんもありますので、やはり実際に訪問してみることをオススメします。
近畿エリアでお部屋探しをしている人は、こちら↓のようなオンライン不動産もありますので、検討してみても良いでしょう。
家賃減額&フリーレントの交渉をする
賃貸物件を申し込む際は、月々の家賃減額の交渉とフリーレント(初期費用減額交渉)を行いましょう。
うまくいけば、月々の家賃と初期費用を減額してくれます。
私が、不動産業界にいた時に、お客さまに「このように交渉されたら値引くしかない」と思っていた交渉方法については、過去記事を参照してください。
不動産屋さんのオプションは不要であれば外す
前述したとおり、賃貸物件の契約時に不動産屋さんを挟むと、不動産屋さんや管理会社の利益となるものが、上乗せされています。
賃貸物件の申込前に入居時初期費用の見積もりを不動産屋さんに出してもらって、「オプションはありますか?」と確認し、不要であれば外しましょう。
引越しの時期は不動産屋さんの閑散期を狙う
引越しの時期は、不動産屋さんの繁忙期にあたる1月下旬から3月と9月以外の、閑散期を狙いましょう。
不動産屋さんの閑散期は、賃料の値引き交渉が比較的成功しやすく、もともとの家賃が繁忙期と比べて安い値段で出ていることもあります。
引越し業者を使う場合は「末」と「大安」を外し、早めに動き、相見もりが鉄則
なるべく引越し代を安くするための方法は、この3つに集約されます
- 「末」と「大安」を外す
- なるべく早めに動く
- 相見積もりをとる
「末」と「大安」を外す
「末」と「大安」を外すということの真意は、「引越し屋さんが暇な日を狙う」ということです。
「末」とは、年度末、年末、月末、週末のことで、これらの日程は引越し屋さんの予約が入りやすい日となりますので、引越し代は相対的に高くなりがちです。
同様に、「大安」も同様に相対的に高くなる傾向にあります。
なるべく早めに動く
引越し屋さんもビジネスですので、単価の高いお客さまを優先せざるを得ない場合もあることでしょう。
繁忙期などは、すでに予約が入っている時間帯を希望する場合は、断ることを前提に高い金額を提示することも想定されますので、「引越し代を安くする」ということを主眼に考えた場合、なるべく早いタイミングから動いていくと引越し代を安くできる可能性があると言えます。
相見積もりをとる
引越し屋さんは、会社によって性格が異なります。
物量や距離、日程などによって、どこの引越し屋さんが一番安いのか簡単には分かりませんので、数社相見積もりをとりましょう。
引っ越し料金の相見積もりは、少々面倒なのですが、「引越し侍」などの一括比較サイトを使うと手っ取り早く相見積もりがとれます。
上記の3つのポイントを抑えた上で、可能であればそもそもの物量を減らすことも、引越し代を抑える上で有効となります。
物量を減らすには、事前に廃棄処分する方法と、買い取りしてもらうという選択肢があります。
どちらにしても手間はかかりますが、まだまだ使えそうな不要品は買い取りサービスを利用することで、お金に換えることができる場合もあります。

不要なものを処分したら、引越し代も、気持ちもスッキリして一石二鳥だね。
火災保険はネットで契約する
賃貸物件に入居の際は、火災保険の加入が必須となっていることも多いです。
しかし、不動産屋さんなどから薦められる火災保険は、不要なものまで付帯されている高額な保険の場合が多いので、火災保険は不動産屋さんから薦められるものでなくて良いか確認し、問題なければネットで必要最低限の火災保険に加入しましょう。

ネットでの契約が心配であれば、身内や友人に保険屋さんがいれば、その人に相談してみよう。
家具・家電はネットで最安値を調べてリアル店舗で購入する
家具・家電を購入する際は、まず通販サイト等で最安値を調べましょう。
通販サイトだと、実物を見られないため、賃貸物件に設置が可能なのかどうか判断がつきにくいというデメリットもありますが、反面、全国の販売者を価格順で見られたり、購入者のレビューなどが見られたりと、購入するにあたり参考となる情報が網羅されているというのが、メリットといえます。
ただし、注意が必要なのが、「発送料」と「取り付け料」です。
価格だけで比較すれば、リアル店舗よりも、通販サイトの方が安いことが多いのですが、リアル店舗の場合は、「発送料」と「取り付け料」が格安でできる場合もあり、結局は「発送料」と「取り付け料」の合計で考えると、リアル店舗の方が安い場合もあったりしますので、注意が必要です。
一番よいのは、通販サイトで購入を検討し、リアル店舗で実際のモノを確認し、搬入が可能かどうかスタッフに相談する、そして、ネット通販の金額で購入できないか値交渉をするという流れがオススメです。
また、値交渉に自信がない場合であれば、リアル店舗で実際のモノを確認・検討し、通販サイトで購入するという流れも良いでしょう。
家具・家電レンタルという手もある
家具・家電は購入するしかないという訳ではありません。
入居期間が短い予定など、入居者の状況によっては、家具・家電をレンタルした方が有利な場合がありますので、検討してみましょう。
家具・家電レンタルはどんなシステム? 下記↓参考に。
インターネットなし物件は工事料金を抑えるために工事不要のサービスを検討する
インターネット未導入の賃貸物件に引越しをする場合は、必要に応じて自分でインターネットを導入しなくてはなりません。
引き込み工事を要するものは、通信会社に工事図面を作成してもらい、家主さんの許可を必要とする上に、開通までに数ヶ月待ちの場合があるなど、ある程度の時間が必要となることが多いです。
その上、引き込み工事には数万円の工事代がかかることもあり、原則入居者負担となります。
そのようなデメリットを解消する一つの方法として、インターネットの引き込み工事が不要なサービスを検討してみるのも良いでしょう。

引き込み工事が必要なインターネットサービスと同様に、サービスエリア外の場合があるのと、解約時違約金がある場合があるので注意しよう。